楽空間 祇をん小西
「漆の装飾」三人展

荻野令子 栗本夏樹 柴田克哉

「漆の装飾」三人展

[ 漆 ]

瓢簞、茄子、そして夜長に楽しい片口。深まる秋の風情の楽空間。東から 荻野令子 ・ 柴田克哉 両先生 西から 栗本夏樹先生三者三様の装飾表現が楽しみです。初日19日18時から 先生方によるトークセッションもお出かけ下さい。お待ちしています。

小西いく子

From the artist


作家より

意識と無意識の世界があります。初期の頃、無意識の世界のうねりの様なものを造形化して、漆で制作してきました。しかし、十年余り前、野菜や果物や花に呼ばれる様になりました。完全な意識の世界です。野菜や果物達は、美しく、かわいらしく、愛に満ちているように見えました。そして、それらに癒やされ、それを創ってみようと思いました。
三人三様の漆の装飾というコンセプトの展覧会です。ぜひ、ご覧頂ければ幸いです。
               荻野令子
 
 
30年以上、漆を素材にして表現を重ねてきた3人の作家による展覧会です。2013年の春には東京の日本橋で同じメンバーによる展覧会を開催しました。今回は晩秋の京都、花見小路の祇をん小西にて「漆の装飾」三人展を開催致します。生活感のある空間で三人三様の漆の表現が展開します。私は韓国で入手した瓢箪を胎にした器やオブジェを中心に発表する予定です。
京都が一番、京都らしく深まる季節、ぜひ、「漆の装飾」三人展にお出かけ下さい。
               栗本夏樹
 
 
 私たち3人は、京都と東京で同時期に大学で漆を学び、それぞれに活動をしてきました。
2013年に東京で三人展を開催し、今回は京都祇おん小西様での開催となりました。
 私は漆を中心に「工芸作家」として活動しています。漆は木や布、紙、陶、金属などを
素地にして、固め塗ります。一度漆を塗ると素材の表情が一変し、塗膜は非常に薄いです
が、その質感と艶は確かなものです。工芸は、人の暮らしを楽しく豊かにするものです。
 「漆の装飾」では、漆で装飾した作品を、暮らしに漆を飾る、楽しさと魅力を味わって
いただきたいと思います。
               柴田克哉