作品写真:ただそこにある
寸法:80mm×80mm×80mm
OP/13:00〜CL/19:00 最終日17:00まで 会期中無休
長谷川直人-陶-
Naoto Hasegawa
[ 陶 ]
From the artist
作家より
やきものが持つ表情やそのあり方(炎の中で時間をかけて変化し、なにものかになっていくこと)が、私にとっては最も重要なことになっている。
それは地中で化石などが形成されること、いやもっと、この大地の生成とも重なる象徴的なことである。
自らが何かを言いたい表現したいというのではない。
自然の何か「作用」により、そこにある存在そのものの不可思議さや尊さのようなことを表出させようとしているとでも言えば良いのか。
何ものかのかたちを手で探り、捻りあげていく。
そのやりとりのなかで立ち上がってきたかたちをもって土型とする。
そのかたちを胎として中に仕込まれた灰や土石などが、それぞれ場所
による状態の違いに応じて様々な表情をかたちづくっていく。
わたしの小さな考えを超えて、そのものたちは自然の道理に従い、あるべきかたちに成っていく。
長谷川直人
Biography
作家略歴
| 〈略歴〉 | |
| 1958 | 京都生まれ |
| 1985 | 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了 |
| 1990-92 | 京都市立銅蛇美術工芸高校教諭 |
| 1992 | 京都市立芸術大学専任講師 |
| 2024 | 京都市立芸術大学教授退任 |
| 〈個展〉 | |
| 2009.06 | アートスペース 虹 |
| 2013.09 | ギャラリー 白3 |
| 2013.11 | ギャルリ プス |
| 2019.12 | ギャラリー 器館 |
| 2022.08 | ギャラリー 目黒陶芸館 |
From the gallery
ギャラリーより
長谷川先生の個展を迎えます。
ギャラリーを始めた頃ぐい呑み展でメンバーに入っていただいた時の盃、なんとも自然な土の味わいが深くて今も愛用しています。
待ち続けて20数年やっと楽空間で個展が実現します。
自己の表現の主張ではなく、炎と土との自然な語らいを大切にされる長谷川先生、和の空間で観せてくださる作品が楽しみです。
秋の一日 お出かけをお待ちしております。
小西いく子