13:00-19:00(最終日17:00まで)会期中無休
遠藤公譽
ENDO KIMITAKA
[ 漆 ]
「実直」古風な言い方は「実体」とか。
この言葉は遠藤先生のためにあるのでは?
漆芸の道を選ばれて静岡から京都に来られた時にお目にかかって以来ずっと変わられません。
ある日「静岡から帰りました─」のお言葉と同時に物静かなご婦人がそっと寄り添っておられました。
奥様といつもお二人の周りには優しく穏やかな空気が流れています。
深まりゆく秋の一日はぜひ漆の世界へ。
小西いく子
作品写真:張抜一閑盛器「旋」 TSUMUJI(butterfly effect)
39㎝径×9.5cm 和紙乾漆、黄蝶貝
和紙と漆により器の胎をつくり(和紙乾漆:漆による張り子)
漆を摺り込む技法の摺り上げ一閑で仕上げました(この作品では黒漆を10回以上摺り込み)。
黄蝶貝を蝶の形に切り抜き中心に嵌め込んでいます。
Biography
作家略歴
1968 | 静岡県生まれ |
1991 | 奈良大学 文学部 文化財学科 卒業 |
1997 | 京都伝統工芸専門校(現・大学校)卒業 |
2008 | 2008京都工芸ビエンナーレ 京都新聞社賞 受賞 |
2018 | 第57回日本クラフト展 毎日新聞社賞受賞 |
第47回日本伝統工芸展近畿展 入選 | |
2019 | 第58回日本クラフト展 入選 |
第48回日本伝統工芸展近畿展 入選 | |
2020 | 第59回日本クラフト展 入選 |
第49回日本伝統工芸展近畿展 入選 | |
2021 | 第50回日本伝統工芸展近畿展 入選 |
第62回大阪工芸展クラフト産業工芸部門 入選 | |
個展 | 2008, 2009, 2010, 2011, 2012 |
現在 | 京都美術工芸大学 専任講師 |
京漆器伝統工芸士、京もの認定工芸士 | |
日本工芸会近畿支部漆芸部会研究会員 |
From the artist
作家より
漆芸の道に入り27年目を迎えました。出会った皆様のおかげで今日まで続けてこられましたが、まだまだ道半ば、さらに精進してゆきたいと思うばかりです。
最近は和紙を張り重ねて形をつくる、和紙乾漆の作品を主に作っています。楮(こうぞ)から作られる楮紙(ちょし)を素材としていますが、風合いや扱いやすさから、丹後大江の二俣紙を専ら使用しています。和紙の表情を活かせた作品になっていれば幸いです。
遠藤公譽