
橋本和明
[ 彫刻 ]
作家より
From the artist
凛とした真冬の空気の中で観たいと、小西さんから、楽空間へのお誘いのお手紙を頂戴した。
展覧会をと言ってくださった節分前のこの季節が、私は なんとも言えず好きだ。
にぎりしめる粘土の冷たい温度
ひきしまった空気のうつろい
静寂
立ち現れる陰翳
その全てが彫刻の為に用意された時間に思える。
人の息づかいさえ聴こえる和の空間に、私の作品が、はたして どのように存在するのか・・・
本望、有難いことだが、緊張する。
冬の芯の如き ひと を つくろう。
ピリピリと張りつめた魂をもった存在を つくらねばならないと思う。
寒い中の展覧会ですが、ご高覧いただければ幸いです。
橋本和明
「冴えわたる空気、このときに先生のお作を楽空間にお迎えしたいのですが…」快くお引き受けいただきました。 ホッとしました。一月末の真冬から二月の立春へ。 この移りゆく時、凛として一番好きな季節です。ひと指ひと指、そぎ落として表現される作品。私たちは何を感じるのでしょうか?
身につけていただける彫刻(ブローチなど)も届きます。
お寒い時ですがぜひお出かけくださいませ
小西いく子