楽空間 祇をん小西

5人ばやし展  - 飯間智美 佐伯拓也 佐伯ちはる 松嶋一倫 森本亜希子 –

[ 絵 ]

From the artist


作家より

ひな祭りの五人ばやしは男性五人による構成だが、この展覧会は女性三人、男性二人の混成である。
卒業年次に少し前後はあるが、倉敷芸術科学大学で日本画を学び、四人は博士を習得し、一人は修士課程修了という立派な基礎力の持ち主である。
いずれも院展を中心に公募展に一再ならず入選した実績をもつから、その道を着実に歩んでいる頼もしい若者である。
わたしは、彼らの技術指導に当たる立場には無いから、いわば、近くにいる世話好きのおじさんとでもいう風で、後輩の小西いく子さんにお願いして五人展を実現してもらった。
廊主は花をいけるひとであり、それを知ってか、彼らは「春夏秋冬」を共通の主題として本展に臨んでいる。
同じ土壌で育っても個人差は歴然。
「五人ばやし」としたのは、見事な協奏を得られれば「五人囃子」だし、ばらばらならばそれで個性的な五彩の「五人林」と読めばよい、というところからである。        
 (平野 重光)