楽空間 祇をん小西

谷川美音

[ 漆 ]

当方のギャラリーで美音ちゃんに出会ってから奈良のグループ展で作品を拝見。なんと軽やかでリズミカルなこと。漆の持つ重厚さよりも一筆でサッ−と書いたような作品に大きな動きと潔さを感じ興味を持ちました。
出会って3年。若手作家が祇をん小西でどの様な顔を見せてくださるのか楽しみです。是非ともご覧くださいませ。

小西いく子

From the artist


作家より

ドローイングの持つ瞬発力と、漆の工程による時間の積層を作品の中に同居させています。
 
simple (and honest)
 
塗っては研ぐ、この愚直なまでの反復行為は私を重ねていくようでもあり、削ぎ落としていくようでもあります。
ドローイングというモチーフは、近くなりすぎがちな作品と私の間に適度な余白を与えてくれるような感覚があります。
そして私はこの余白のことを“軽やか”と表現します。
 
                    谷川美音